2019年1月に公開され大ヒットした映画「十二人の死にたい子どもたち」のあらすじネタバレが気になる方は多いのではないでしょうか。
若手俳優たち豪華キャストの演技合戦が話題となり、13人目の存在もストーリーを盛り上げてくれました。
映画「十二人の死にたい子どもたち」のキャストをご紹介しつつ、あらすじネタバレを結末までご紹介していきます。
十二人の死にたい子どもたちのキャスト
「十二人の死にたい子どもたち」のキャストをご紹介します。
- サトシー高杉真宙
- ケンイチー淵野右登
- ミツエー古川琴音
- リョウコー橋本環奈
- シンジロウー新田真剣佑
- メイコー黒島結菜
- アンリー杉咲花
- タカヒロー萩原利久
- ノブオー北村匠海
- セイゴー坂東龍汰
- マイー吉川愛
- ユキー竹内愛沙
若手の注目俳優さんがずらりと並んでいます。
杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村拓海さん、高杉真宙さん、黒島結菜さん、橋本環奈さんの6人にオファー。
残りの6人はオーディションで選ばれました。
それぞれに演技力の評価も高い俳優さんたちで、期待も高まりますね。
十二人の死にたい子どもたちのあらすじネタバレ
「十二人の死にたい子どもたち」のあらすじネタバレをしていきます。
廃病院に集まる13人
廃病院の集いに、集団で安楽死するために次々とやってくる若者たち。
地下の集いの間と呼ばれる部屋には、12台のベッドが並んでいました。
最初に集いの間に入ったケンイチは、既にベッドに横たわる死体 を見つけます。
その後10人がやってきて死体は1番で集いの主催者だろうと考えますが、もう1人部屋に入ってきます。
1番のサトシだと名乗り、自分がサイトの管理人だと言うと、ここには13人いると指摘するシンジロウ。
部外者がいるのに実行できないと主張するケンイチ。
死体に誰かが集いのことをバラしたのではないかと疑い始めます。
その時、部屋の隅にある車いすに気づくシンジロウ。
遺体のそばにあった空の睡眠薬を見たシンジロウは「これは殺人だよ 」と言います。
大量の睡眠薬を飲めば途中で嘔吐してしまうし、それ以前に致死量に満たないと指摘するシンジロウ。
誰かがここに運び込み、自殺に見せかけたと推理します。
遺体を「ゼロバン」と呼ぶことにし、話し合いをする12人。
ゼロバンの正体を探る12人
ゼロバンがいることで、全員が死んだ後誰かがゼロバンを殺したか、ゼロバンが他の12人を殺したと疑われる可能性が出てきます。
するとセイゴが、母親が自分に保険金をかけているため自殺でなければ死ねないと言い出し、実行に反対。
ゼロバンが靴を履いていないことに疑問を持ち、車いすでも靴は履くはずだと主張するシンジロウに、アンリが不信感を抱きます。
するとシンジロウは帽子を脱ぎ、髪の毛の生えていない頭を見せます。
療養生活が長いため、薬や病気のことには詳しいのだと話すシンジロウ。
その後、靴がトイレの中に片方あったことや、帽子とマスクが花壇に捨ててあったことを報告するミツエとマイ。
さらに6階でエレベーターが椅子で動かないよう仕掛けがしてあったこと、1階ロビー正面の自動ドアの電源が入っていたことを話すセイゴとシンジロウ。
4つのグループに分かれて、それぞれの場所を探ることになります。
花壇の帽子とマスクをマイ、セイゴ、ケンイチの3人が、1階ロビーの自動ドアをシンジロウ、ノブオ、ユキが見にいくことに。
そして1階女子トイレの靴をミツエとリョウコが、6階エレベーターの椅子をタカヒロ、アンリ、メイコが見に行くことになるのでした。
エレベーターを見に行こうとした3人が、エレベーターの中に片方の靴を見つけます。
さっきは無かったはずだと言うタカヒロ。
花壇を見に行った3人は、帽子とマスクを見つけます。
そこでケンイチに「死にたいのってイジメ?」と聞くマイ。
人をイラッとさせる言動からそう感じたマイでしたが、当たっていました。
姿を消すノブオ
ロビーを見に行った3人は、指定された通路では車いすは通らないことを確認します。
その際、写真を撮るシンジロウに「警察みたいだ」とノブオに言われ、親が警察官であることを明かします。
自動ドアの前に行き、ゼロバンが這いつくばった状態を想定してモップで電源を入れようとするシンジロウ。
ですが全く届かないことから、ゼロバンには付き添いがいたことが分かるのでした。
1階女子トイレに行ったミツエとリョウコは、片方の靴を見つけます。
タカヒロとアンリ、メイコの3人が屋上に上がります。
タカヒロは自分の吃音について、小さな頃から母親が手を焼いて薬を飲ませ、今も睡眠薬や安定剤などを服用しているのだと告白します。
そこにシンジロウとノブオ、ユキの3人も屋上に来ます。
思わず靴を後ろに隠したタカヒロでしたが、集いの間に戻ろうとすると突然「ノブオくんが殺したの?」と言い出します。
「うん、俺がやったんだ」と答えたノブオでしたが、改修工事の業者の車に気を取られている隙に、ノブオの姿が見えなくなってしまうのでした。
集いの間に戻った11人でしたが、ノブオは戻って来ません。
タカヒロがノブオを疑ったのは、自分が先に屋上にいたのに、後から上がってきたノブオが「いいよね、屋上広くて」と言ったからでした。
エレベーターを止めたのも、靴を後からエレベーターに落としたのもノブオ。
到着した順番
その後、サトシよりも先にリョウコが来ていたことがセイゴの見つけた吸い殻で分かります。
10時に来て、外のベンチや喫煙所で時間を潰していたことを打ち明けるリョウコ。
その際、2階で何か物音がしたと言うと、ケンイチも聞いたと答えます。
話し終えたリョウコに、マスクや帽子をかぶったままでいることに疑問を持つセイゴ。
言われてマスクと帽子を取ると、人気女優の秋川莉胡でした。
驚く10人でしたが、ミツエはリョウコが死ぬことに反対します。
リョウコが死ぬことで、後を追おうとするファンが出ると言うミツエ。
ミツエが大切に思っていた人もアーティストで、自殺したため後を追おうとしていたのでした。
それに対し、自分は大人が勝手に作り出した商品で生きている価値はないと言うリョウコ。
自殺の準備
メイコの提案で、自殺の準備を始める11人。
アンリとリョウコは1階の事務室で火災報知器を止め、ケンイチとミツエ、ユキの3人は2階透析室から目張り用のテープを持ってきます。
シンジロウ、タカヒロ、マイの3人は2階ナースステーションで練炭を、セイゴとメイコは4階の給湯室から脚立を持ってくることに。
ケンイチが見つけたテープの箱をユキに渡すと、落としてしまいます。
左手が動かないのだと謝るユキ。
練炭を運ぶ3人でしたが、シンジロウが少し休みたいと言い座り込みます。
そこで、援助交際で病気をうつされてしまったことを打ち明けるマイ。
脚立を持って降りようとするセイゴに、自分も保険に入っていて、死んだら倒産寸前の会社を持つ父親と再婚相手の女が喜ぶと言うメイコ。
怒りながら階段を降りようとするセイゴは、そこに血痕を見つけるのでした。
戻って来たノブオ
集いの間で自殺の準備を終えた後、廃病院は父親が経営していた病院だと話すサトシ。
サトシの兄が医大に落ちたことを苦に、母親と無理心中を図ったものの一命を取り止めます。
その後別々の親戚の家で暮らす兄と母親。
父親と暮らしていたサトシでしたが、父親はずっと鬱に悩まされたあげく自殺してしまったのでした。
それ以降自分も死に憑りつかれてしまったのだと話すサトシ。
早く自殺を実行しようと言うユキ。
ユキは交通事故の後遺症で、左手が動かなくなっていたのでした。
メイコもそれに賛成し、酸欠にならないよう開けてあったドアを閉めに行きます。
それを止めようとするアンリでしたが、ドアを閉めようとした瞬間外を見て驚くメイコ。
その直後、慌ててドアを閉めて鍵も締めます。
するとドアを叩く音がし、ノブオの声がするのでした。
入ってきたノブオは、顔面血だらけでした。
メイコに向かって「ありがとう、俺を突き落としてくれて」と言うノブオ。
メイコはノブオが居なくなれば、すぐに自殺を実行できると考えたのでした。
ノブオはひどいイジメにあっていて、その主犯格の生徒を階段から突き落として殺してしまったと打ち明けます。
事故で処理されたものの、犯した罪を隠したままではいられなかったと言うノブオ。
メイコに階段から突き落とされたことでその恐怖が分かったと言い、もう一人でも死ねるから離脱すると言います。
その前に自首すると言い、後の全容解明をシンジロウに託すのでした。
十二人の死にたい子どもたちの結末あらすじネタバレ
「十二人の死にたい子どもたち」の結末のあらすじをネタバレしていきます。
ノブオとアンリがゼロバンを運んだ?
ノブオが自分の口から離さない理由は、アンリが協力者だからだと言うシンジロウ。
最初に到着し屋上で待っていたアンリの元に、ノブオがやってきます。
そこに車いすを押した人物がやってきます。
手伝うために降りて見ると、押していた人物は見当たらず、しかも車いすに乗ったゼロバンは既に息をしていませんでした。
トラブルで中止になるのを防ぐため、ゼロバンを1階のトイレに隠します。
その際片方の靴が脱げてしまったのでした。
その後引きずって椅子2つに乗せて一旦2階に移動したところで、椅子から落ちてしまうゼロバン。
リョウコやケンイチが聞いた物音はそれでした。
さらに6階に移動させたノブオは、運んだ椅子でエレベーターを止めます。
その間アンリは屋上で次々やってくる参加者を見張ります。
その隙をついて集いの間からベッドを6階に運び、ゼロバンを乗せて再び集いの間に戻したのです。
2階でノブオが回収したマスクと帽子を、アンリが外の花壇に置いた後、集いの間に。
ゼロバンの正体は?
ケンイチが「じゃあゼロバンは?」と言った直後、いびきが聞こえてきます。
慌ててゼロバンに駆け寄り、わずかだけど呼吸があると言うシンジロウ。
ゼロバンが居る状態で練炭を焚くことはできない状態になります。
アンリとノブオをセイゴが責めていると、ユキが「違います!」と声を上げます。
ゼロバンはユキの兄 でした。
ユキは一番最初に来て、兄と二人で先に死のうとしていました。
塾の帰りに兄の自転車の後ろに乗って帰っていたユキ。
その際、兄のしていたマフラーをユキがふざけて引っ張り、直後に交通事故に遭い植物状態になってしまったのでした。
アンリの死にたい理由
そう話したユキに、たまたま不幸がそこにあっただけだと声をかけるシンジロウたち。
ですがアンリは、だからこそ自殺するのだと言います。
生まれてきてしまった事に対する抗議だと言い、自殺は一つの大きなメッセージなのだと声を荒げるアンリ。
ケロイド状態の足を見せ、4歳の時生まれて1年にもならない弟と火事に遭い、弟はその火事で亡くなったと言います。
家を平気で何日も開けるような母親がその日に限って帰宅し、タバコを吸いまた出て行ったのでした。
そんなアンリに生きて抗議すべきだと言い、自分もみんなと出会えたことで死ぬまで生きると思えたのだと泣きながら話すシンジロウ。
シンジロウがサトシに集いを中止するという提案をします。
悩みながらも12人全員が挙手をし、中止になるのでした。
結局中止なのかい!とツッコミたくはなりましたが、この終着点に向かって全てが始まっていたのかとも思わされました。
それぞれに生や死に対して不安や悩み、不満や怒りなどの思いはあると思います。
一人では煮詰まってしまう答えのない状態が、他人と関り、他人の状況を知ることで違った価値観を持つことができるのかもしれません。
十二人の死にたい子どもたち・サトシの正体は?
「十二人の死にたい子どもたち」で、集いを主宰したサトシの正体や目的は何だったのでしょうか?
自殺が中止となりみんなが帰って行く中、番号札などを片付けるサトシにアンリが話しかけます。
何度も集いを開催していることを指摘し「何度目?」と尋ねるアンリ。
「3度目です」と答えたサトシは、毎回今日のような結果になるのだと話します。
さすがに今回のトラブルは異常事態で、実行の覚悟もしていたと言うサトシ。
「次も必ず参加するから」と言うアンリでした。
サトシが死に憑りつかれているのは本当ですが、毎回中止になるたびにいい気持になるとアンリに打ち明けていました。
短期間に近親者の死を間近に経験し、生きることを捉えかねているのでしょうか。
死にたい人たちが生を選ぶことで、自分の生きている意味を確認しているのかもしれません。
十二人の死にたい子どもたち映画あらすじネタバレとキャスト13人目?サトシの正体と結末まとめ
映画「十二人の死にたい子どもたち」の結末までのあらすじをネタバレし、キャストについてもご紹介しました。
高杉真宙さん始め演技派の若手俳優たちが、今までにない生死をかけた謎解きを魅せてくれました。
観た後に、さまざまな価値観や生と死への向き合い方を感じる作品だったと思います。