危険なビーナス最終回10話あらすじネタバレ・明人の安否と楓の正体は？

康治が亡くなり、親族会が行われようとしていました。

そこに牧雄が後天性サヴァン症候群の研究記録が見つかったと現れ、祥子は勇磨に研究記録を譲る代わりに佐代が自分の母親に毒を盛ったことを白状するよう迫ります。

ですが、研究記録が偽物だと見破る伯朗。

さらに、佐代は君津の父親が波恵が駆け落ちした相手だと指摘しますが、康之介と君津のDNA鑑定の結果を見せる波恵。

君津の父親と駆け落ちをした波恵でしたが突然その男が別の女と結婚すると言い出し、仕方なく八神家に戻った波恵。

ですが、その別の女とは康之介の愛人だったのでした。

波恵が小瓶を取り出すと、祥子が母親が死んだ時に見た物と同じであることに気づきます。

すると、波恵は「私が毒を盛った相手は父、康之介です」と告白。

毎日少しずつ康之介のお茶に仕込んだと言い、八神家の血を根絶やしにするために一同のお茶に致死量の毒を入れるつもりだったと打ち明ける波恵。

ですが、伯朗の康治に対する態度を見ていて、康治と禎子が育てた明人が引き継ぐのなら八神家が存続する価値があるかもしれないと考え直したと言うのでした。

波恵の告白を聞いた伯朗は、明人を誘拐した犯人からのメールを見せます。

そこには、禎子が康治から譲り受けた貴重な物をと明人を交換すると書かれていました。

伯朗は、楓や勇磨と協力して貴重な物を探すことに。

伯朗は順子の家に行き小泉の家が実はまだ残っていることを報告し、どこかに何かを隠せる場所はないかと聞きます。

すると、以前明人が妙な絵の写真を持ってきたことがあると言う順子。

その後、楓や勇磨と一緒に小泉の家に行き、研究記録を探します。

伯朗が庭の土を掘り起こして探していると、勇磨が天井裏から研究記録を見つけます。

以前来た際には無かったため疑問に感じる伯朗でしたが犯人と連絡を取り、勇磨が研究記録を八神家に持ち帰ることに。

小泉の家を出た伯朗でしたが、あることに気づいて引き返すと誰も居ないはずの家に明かりが点きます。

小泉の家に戻った伯朗は、わざとチャイムを鳴らして中に入ります。

すると、そこにいたのは憲三でした。

憲三は伯朗と順子の会話を聞いていて、小泉の家がまだ残っていることを知り「寛恕の網」の絵を探しにきたのでした。

研究記録をわざと天井裏に隠して見つかるようにし、伯朗たちが引き払った後にゆっくり探そうとしていた憲三。

一清によって描かれた「寛恕の網」はウラムの螺旋という素数を順番に螺旋状に並べた図形をさらに緻密に表現した物だったのです。

明人から「寛恕の網」の写真を見せられた憲三は、その価値に気づき手に入れようとしていたのでした。

それを聞いた伯朗は、以前康治が言っていた「あきとにうらむな」という言葉は「明人にウラムの螺旋の絵を処分させろ」と言いたかったのだと気づきます。

憲三は、順子の鍵を使い小泉の家で絵を探しましたが、後天性サヴァン症候群の研究記録しか見つからず隠し持っていました。

その後、康治から小泉の家を更地にしたとの連絡を受けたため、絵は八神家にあると考えていた憲三。

ですが、相続の話が持ち上がり、禎子の持ち物であるはずの絵は伯朗が受け取ると期待します。

気がかりだったのは、明人が絵の価値に気づいてしまわないかということ。

そのため、明人の目に触れずに伯朗に遺産として絵を受け取らせようとした憲三。

さらに、牧雄が絵の価値に気づくかもしれないと襲ったのも憲三でした。

「おふくろを殺したのも叔父さんだったんですか？」と尋ねる伯朗。

小泉の家で絵を探していた憲三でしたが、そこに禎子が現れて「探しているのは『寛恕の網」ですか？』と言われます。

禎子は康治から「寛恕の網」が素数の配列の謎を解く鍵になる絵であることを聞かされていたのでした。

絵は処分すると言い順子に連絡するよう迫られた憲三は禎子と揉み合いになり、気づいたら倒れていたのだと告白。

その後、事故に見せかけるためにバスタブに沈めたのでした。

伯郎が明人を解放するよう迫ると了承する憲三でしたが、突然ガソリンをまき始め楓を人質にしてライターを突きつけます。

明人が「兄さんなら見つけられる」と言っていたことを告げて絵を見つけるように迫る憲三でしたが、隙をついて揉み合った際にライターが落ちて発火してしまうのでした。

一瞬で炎に包まれる中、伯朗は楓とともに憲三を担いで外に出ようとします。

逃げながら、幼い頃に明人と一緒にふすまに切り絵を貼り付けた思い出が蘇った伯朗。

「あそこだ！」と、憲三たちから離れてスコップを手に取ると、ふすまを破ります。

するとそこには「寛恕の網」が！

必至に取り出そうとしていると明人が現れ、伯郎を抱え「絵なんかどうでもいいじゃないか！」と外に連れ出すのでした。

翌朝、明人が警察とともに現れて、これまでの事情を説明し始めます。

康治の危篤の知らせを受けて帰国した明人でしたが、空港で警察に保護されます。

憲三が交流サイトで明人の拉致誘拐依頼していたのを発見した警察が、依頼を請け負うフリをして明人の偽装誘拐を実行。

明人が帰国することを知っているのは親族しかいないため、禎子の死の真相も調べて欲しいと依頼した明人。

それにより、潜入捜査が行われることになったと言い、そこに楓が現れるのでした。

楓は、警視庁捜査一課の刑事だったのでした。

楓の正体を知らされた伯郎は「ふざけんなよ」と、自分になぜ事前に知らせてくれなかったのかと怒ります。

明人は知らせようとしたものの、警察がそれを拒否。

勇磨は盗聴により明人と楓の会話を聞いて真相を知りますが、研究記録を条件に捜査に協力。

康治の死に立ち会えないことは覚悟していた明人でしたが、伯朗が看取ったことを楓から聞いたと言うと明人を抱きしめて「無事でよかった」と言う伯朗。

明人が康治に会うために部屋を出た後、伯郎が楓に「全て芝居だったんですか」と聞くと「はい」との返事が。

焼き鳥屋で食事をしていた楓のところに、元美が現れます。

伯朗とデートをすることになったことや、楓が現れたせいで伯朗のことが尚更気になるようになったことを打ち明けます。

その後、憲三の供述により、禎子が「寛恕の網」を処分しなかったのは一清が「伯朗との最後の思い出の絵を伯朗に渡して欲しい」と言われていたからだと分かります。

元美との食事の場に行き中止して貰おうとしていた伯朗でしたが、そこにいたのは楓でした。

伯朗に謝りたくて元美に頼んだと言う楓を抱きしめる伯朗。

「ずっとこうしたかった」と言い、その後改めて自己紹介し合う2人でした。